家族信託とは生前対策の1つで、信頼できる家族に財産を託し、管理・処分を任せることができる手段です。「高齢者や障がい者のための財産管理」や「柔軟な資産承継対策」として近年注目されています。
家族信託は2007年9月に信託法の改正により生まれた比較的新しい制度ですが、それまでは生前の財産管理対策と言えば「成年後見制度」が中心でした。ところが、成年後見制度は本人の財産の保護が目的のため、不動産の売却・資産運用など本人の財産を減らすリスクのある財産管理・運用は難しいのが実情です。また、認知症になる前に対策を行うこともできません。
一方で家族信託は、本人の財産管理を家族に任せることが目的なので、積極的かつ柔軟な財産の活用が可能です。加えて、認知症になる前に対策を取れるのも魅力でしょう。逆に認知症になると家族信託ができなくなるので、ご本人様が元気なうちに早めの対策をお勧めします。

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